先日、娘の高校のPTA運営委員会に出席しました。PTAの会長は生徒のお父様で某大手企業(人事部)にお勤めの方です。
最近就職活動中の大学生と話す機会が多いそうで、大学生達について気になった事があるとお話してくださいました。

それは、大学生にみられる『同質性の高さ』についてでした。

すぐにLineでグループを作ったり、自分の考えが似ている人達だけと関わっているということです。
確かに居心地のよい世界にいるのは、とても楽です。これは、今の大学生に限らず日本人気質なのかなとは思いますが、果たして同質性の高いグループにいて、自分の価値を上げることができるのでしょうか?

スタンフォード大のマーク・グラノヴェッターは「弱い紐帯(ちゅうたい)の強み」という論文で

“職場や友人など、強いつながりよりも、会ったことがあるだけなどの、ちょっとした知り合いなどのほうが、価値ある情報をもたらしてくれる可能性が高い”

と発表しています。

弱い紐帯は、単なる知人、年に1度程度のメールのやり取りをする程度の人。そこから有益な情報を得ることができて、自分の価値を上げることができるなら、どんどん居心地の悪い場所へ自ら赴く勇気を、特に若い人達には持って欲しいと思いました。そして、私も気の合わない、あまり好きなタイプではない人に連絡して会ってみようかなと目論んでいます。(小林)